11月の「学生相談室」レポート(平成30年11月14日)

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 11月14日(水曜)9~21時に、あまがさき・ひと咲きプラザ ひと咲きタワー8階 みんなのロビーで「学生相談室」を開催しました。
 また、19時からの「放課後ミーティング」が始まる前の時間帯に、「ミニトーク」も開催。これは聞いてほしい話がある人がお試しで話せる機会として設けたコーナーです。11月は、17時からの「UTU語り部さんが語る“自分スイッチ”」と、18時からの「伝わる声の作り方〜腹式呼吸による発声法〜」という2本立て。大盛り上がりだった模様はこちらから。

ランチミーティング(12時〜13時半)

 20人の方が参加したランチミーティング。始め30分ほどはみんなで雑談しながらお昼ご飯を食べ、その後それぞれの相談を投げかけます。


ワイワイと話をしながらお昼ご飯を食べます

 今回の話題は4件。瓦宮ジャズフェスティバル実行委員の杉原豊弘さんから「来年の開催について」。障がい者福祉作業所に通う村上昌憲さんから「小学校の総合学習について」。「みんなの尼崎大学放送部(略して「みんぽう」)」でツイキャスによるラジオ番組を月1回放送している牧野篤史さんから「リスナーを増やす方法」。町工場を経営する山口将史さんから「みんなの尼崎大学でお金の勉強をしたい」という提案がありました。

 瓦宮では地区内に会社を構える経営者5人が集まり、8年前から「瓦宮ジャズフェスティバル」を開催しています。それぞれの得意を持ち寄った手作りのイベントですが、毎年参加者が増えているそう。これまでは発起人の一人が経営している酒販店の敷地を会場にしていましたが、来年から使用できなくなるのだとか。しかし杉原さんとしては今後も続けていきたいという相談でした。
 参加者からは「ひと咲きプラザが本格オープンする際の記念フェスとして開催するのはどうか」という案や、「一つの大きい場所は難しいので、町内の工場敷地や民家の応接間など小さい会場を集めた分散型で行うのはどうか」などのアイデアがでました。


アイデアをもらって笑顔の杉原さん

 「小学校の総合学習について」の相談を持ちかけた村上さんは、身体に障害があります。園田地域のある小学校では4年生の総合学習で福祉をテーマに学んでいるそうです。これまではアイマスクや車いすでの障害者体験を行っていましたが、今年は地域の障害のある人を学校に招き、子どもたちが直接インタビューして交流するという授業を行いました。

 村上さんは子どもたちの反応に手応えを感じたそうですが、事前の調整に時間と手間がかかるということで、忙しい学校現場で来年度も開催できるかは分からないそうです。参加者からは、「いい取組みなので、自分の子どもの学校でもできるよう働きかけたい」と前向きな提案がありました。

 このように、1人で悩んでいることを話して、みんなで一緒に考えられるところが学生相談室なのです。


「小学生と授業がしたい」と話す村上さん

放課後ミーティング(19時〜20時半)

 今回は事務局でなく参加者に司会をお願いしようということで、「みんなの尼崎大学図書部」部長の立浪雅美さんが進行してくれました。皆で相談する企画としては、「尼崎でアースデイのまつりをしたい」と「自治のまちづくり条例を知ってもらうまつりをしたい」の2つ。その他にイベントや講座の告知が3つありました。


急なお願いに応えてくれた立浪さん。ちなみに立浪さんは学生相談室の常連(お話上手)で、参加したらいきなり進行を振られるということはないのでご安心を

 「尼崎でアースデイのまつりをしたい」というのは、NPO法人はちの田中秀則さん。アースデイは地球環境を考える記念日のこと。4月22日のアースデイを祝うイベントを、5月末に尼崎の森中央緑地で開催したいそう。「地球を祝うイベントといえば、どんなことをしたいですか?」と相談を持ちかけました。


今回はテーマが少なかったので、グループに分かれず全員でアイデアを出し合います

 また、「自治のまちづくり条例を知ってもらうまつりをしたい」というのは、尼崎市役所尼崎大学・学びと育ち研究担当の中嶋恵さん。「自治のまちづくり条例」とは、「自分たちの地域をよりよくするのは、私たち一人一人なんだ」という思いを共有し、みんなで協力していくためのまちづくりのルールです。「楽しんで参加してるうちに気付いたらまちのため、人のためになることをしているようなまつりがしたい」という相談でした。


「普段地域に関わっていない人が参加したくなるようなイベントに」と話す中嶋さん

 「地球」と「地域」という切り口ですが、実は本質的なテーマや相談内容は近いのではということで、2つの相談を行ったり来たりしながら同時に話合いました。参加者からは「大人数で太鼓を叩くのはどうか」や「尼崎の森中央緑地にある間伐材で大きな作品を作っては」、「囲炉裏で何でも焼ける場所を作ってはどうか」など、さまざまなアイデアが出ました。
 途中、「遠くの山から木材をトラックで運んでくるのが「自然」なのか。それより尼崎のまちに落ちている金属板や鉄線を使うことがアースデイにふさわしいのではないか。」など議論が白熱し、考えさせられるシーンも。


当日の板書です。気になるテーマはありますか?

 次回の学生相談室は、12月12日(水曜)9時から21時まで、あまがさき・ひと咲きプラザ ひと咲きタワー8階「みんなのロビー」で。ランチミーティング(12:00~13:30)や放課後ミーティング(19:00~30:30)のコアタイムでワイワイ話すもよし、それ以外の時間に個別に相談するもよし。
 また、12月は「コミュニティカレッジ・バックステージ報告会&企画会議~コミュニティカレッジ虎の巻公開!~」(18:00~18:50)もあります。詳しくはこちらをご覧ください。
 相談員一同、みなさんのお越しをお待ちしています。