「できることからやろう」が集まる場所。 大庄公民館のことはじめ学館の話を聞いてみました!(平成31年4月1日)

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 10月7日の日曜日。台風の接近が心配されましたが、第2回のことはじめ学館が無事開催されました。


「ことはじめ学館」の受付の様子。笑顔でお出迎え

「ことはじめ学館」とは

 大庄公民館で毎月一度開かれている“やってみたいことや、できることを参加者同士で持ち寄り、話し合う”「ことはじめかいぎ」という場がきっかけとなって生まれたイベントです。

 内容としては、絵画サークルや歌の会などの公民館の登録団体と、普段は公民館を使わないけれど市内外でさまざまな活動をしている方々が、一同に公民館に集まり、講座や発表会をするというもの。
 そのことによって、まずたくさんの方に来ていただき、公民館のことを知ってもらいたいというのが「ことはじめかいぎ」のみなさんの願いです。そして、地域の方同士で交流してもらったり、新しい活動を知ってもらったりすることも目指しています。




 この「ことはじめかいぎ」については、以前も「学生生活」の記事として取り上げました。
https://amanism.jp/life/entry-137.html

 第2回ことはじめ学館は、企画や運営をやってみたい!と手を挙げた「ことはじめかいぎ」のメンバーやその知人・友人を中心にして、開催の半年ほど前から準備が進められました。でも企画に慣れていない方が多く、その進捗はゆっくりでした。


いよいよ開催2ヶ月前

「このままでは大変だ」と思ったメンバーの小西雅美さんが、みなさんに呼びかけをします。

「もう少し、みなさんと力を合わせてやっていきたいです」

 彼女は大庄エリアに住む女性で、大庄公民館の職員である福井玲さんに誘われて公民館に通うようになりました。最初は「お手伝い」をさせてください、というような形で関わっていたのですが、途中で「ことはじめ学館は自分の企画だ!」という風に意識が変わったのかもしれません。積極的にメンバーに声かけをして、みんなでイベントをつくっていけるように働きかけました。

 そこから毎週、なんと月曜日と火曜日の夜にメンバーが集まって、熱い討論を交わすことになったとか!多いですね(笑)。


歴代村長の写真と一緒にミーティング

 最初は「ことはじめ学館ってなんだろう?」と、それぞれがあいまいなイメージだったそう。だけど、会を重ねるたびにみんなのイメージがひとつになっていきました。そして、イメージが具体的になると同時に、不安も具体的になっていきます。

 お金はどうするの?
 当日は、いったい何人の人が来てくれるの?
 当日の運営って本当にできるの?

 いろいろと悩むことはありましたが、「ことはじめかいぎ」のみなさんの素敵なところは「そうは言っても仕方がない、まずはできることからやろう」というあり方なのです。

 チラシは人の集まる場所で配ろう!ということで、地域の大庄まつりで1200枚も配布しました(すごい!)。また、経費を削減するために、ダメ元でコープこうべとJAに物品提供での協賛を依頼。なんと、お米などをいただくことに。とりあえず動いてみることが大事だ、ということをみなさん自身も実感しながらの活動でした。


 2018年は、台風が多い年でした。尼崎も大きな被害を受けました。また、会場の大庄公民館も大きな被害を受けました。

 当日の昼食の時間に食べる特製カレーのトッピングに使う尼いもは、近くの農地で育ててきました。台風の影響が心配されましたが、結果は大豊作。あとは、いよいよ当日を待つのみとなりました。


給食は尼いもカレーです。



そして当日

 小さなお子さんからお年寄りまで、約180人もの方が大庄公民館に来場されました。

 「日本国憲法」の話から「尼崎の魚」、「日本ミツバチの生態」から「消しゴムはんこづくり」まで、さまざまな講義やワークショップ、発表会が開かれました。参加された方は、思い思いの時間を公民館で過ごされたようです。


1時間目「書アート!思いを形に」


4時間目「尼崎の魚ってどうなの?」

4時間目「アマガサキトゥザフューチャーカードゲームで遊ぼう!」

4・5時間目「誰も知らない畳のおはなし」

 終了後、みんなの尼崎大学を応援してくれている「ガクトク」店である中島南店で打ち上げが行われました。早速ですがそれぞれが目標と課題を見つけ、次回開催のことを考えているような、そんな時間になったそうです。