尼崎ママの育児を応援「産前産後ヘルパー派遣事業」のススメ

  • LIFENEW

写真、産前産後ヘルパー派遣事業の利用の様子

産後のお母さんにとって、慣れない子育てや自身の体調管理など、不安になることは数え切れないほどあります。「赤ちゃんの泣き声が止まらない」「上の子のお世話もしながらでは限界...」そんな悩みを、尼崎市は全力でサポートしています。


産前産後のご家庭にヘルパーを派遣して、より身近でサポートする「産前産後ヘルパー派遣事業」を、尼崎市では令和5年からスタートしました。今回は、実際に利用された方たちの生の声をお届けしながら、このお得で便利なサービスの魅力を紹介します。

実際の利用体験談①:職場復帰を控えたママの活用法

利用者プロフィール:結婚を機に尼崎へ移住。長女3歳(保育園に通園)、長男0歳。現在育休中で来年4月復帰予定。

「育休中こそしっかり休もう」とヘルパーを有効活用


写真、赤ちゃんを抱いて話す利用者。奥のキッチンでヘルパーが料理を作る

「『産前産後ヘルパー派遣事業』は産前から計画していて、産後2〜3週間で利用を始めました」


最初に、どんなサポートを受けたいかをヘルパーがしっかりとヒアリングしてくれます。「はじめは掃除や身の回りのこと、料理をしてもらうのも少し抵抗がありました。子どもがハイハイなどで動くようになってくると、キッチンに集中して立ちにくくなったので、今は週1回ペースで利用し、もっぱら夕食作りをお願いしています」とのこと。

プロの技術に感動!充実のお料理サービス


写真、出来上がった料理
出来上がった料理は、手羽先の照り煮、ジャガイモとピーマンのカレーきんぴら、ミモザサラダなどバラエティに富んだ7品

ヘルパーが来る日の前日までに食材をたっぷり買い置きしておくと、当日、ヘルパーは材料を確認しながら家族の好みを聞きとり、献立を考えて調理してくれます。2時間でなんと6〜7品を仕上げてくれるそう。


「自分で作るとメニューが偏りがちなんですが、『この材料からこんなメニューになるんだ』と毎回驚きます。夫もヘルパーさんが来た日の夕食は『今日は何が食べられるかな?』と楽しみにしているみたいです」

「ヘルパーさんに料理してもらっている間、長男が昼寝をしてくれていたら洗濯をしたり、掃除をしたりと他の家事がはかどります」

尼崎市では、医療機関や助産院などと連携した「産後ケア」も充実していて、この1年で利用者が急増しています。彼女も宿泊型1回、通所型は6回ほど利用したそうです。「家にいると『家事しなきゃ』という気持ちになるけれど、施設で助産師さんと色々話していると精神的に余裕ができて、気持ちが楽になりました」とその魅力を話してくれました。

「産後ケア事業」の詳細ページはこちら

利用体験談②:転勤ママの心強い味方

利用者プロフィール:現在2歳と0歳の2人の子育て中。上の子が1歳の時に、夫の転勤で名古屋から尼崎へ移住。両親は西宮在住だが、仕事をしているため平日は頼れない。

2時間で驚きの仕事量、「ヘルパーさんが来るのが楽しみ」


写真、キッチンで料理をするヘルパー

「上の子どもと赤ちゃんの両方をみるのは大変だろうと、2人目の出産前からヘルパー事業を利用する準備をしていました」とのことですが、最初は不安もあったそうです。


「上の子どもは人に構われるのが苦手なタイプ。ヘルパーさんとうまくやれるかな?と少し心配だったんです。でも、来られたヘルパーさんは元保育士の方で、子どもへの声かけもさすがプロだな、という感じで安心しました」

ヘルパーは2時間で、子どもの対応から食事の準備や洗濯、部屋の掃除まで手際よくこなしてくれます。

「午後からヘルパーさんが来てくれる日は、午前中から家事はやらずに溜めておき、子どもを連れて買い物や公園などに出掛けて、ヘルパーさんの訪問に合わせて帰宅するというスケジュールで過ごしています」と、効率的な時間の使い方を工夫しているといいます。

産前産後のご家庭の家事・育児をお手伝いします


写真、産前産後ヘルパー派遣事業の案内チラシ

産前産後ヘルパー派遣事業」は、令和4年度に実施した市内在住の乳幼児保護者向けアンケート結果を受けて始まりました。

アンケートでは産後1年くらいの症状として「いつも疲れているような気がする」と答えた人が4割以上。妊娠中や産後1年間に希望する支援内容には、1位が「家事手伝い」、2位が「上の子どもの送迎」という結果から、核家族化が進む中で負担の大きい時期の支援を始めることになりました。

対象は、日中に他の家族などのサポートを受けられない妊婦または1歳未満の赤ちゃんがいる方。利用料は1時間800円。1日2時間まで、産前産後合わせて最大40時間まで利用できます(多胎児の場合は、1人あたり40時間まで利用可能)。サポート内容は、家事支援(食事の準備、衣類の洗濯、部屋の掃除・片付け、買い物代行など)や育児支援(兄姉児の世話、保育園の送迎、おむつ交換、外出の付き添いなど)です。

利用希望日の1〜2週間前に、尼崎市のホームページからオンライン申請(または窓口・郵送での申請書提出)ができます。その後、市の担当者が申請者へ電話でヒアリングを行い、具体的に受けたい支援内容や事業所を調整します。

「産前産後ヘルパー派遣事業」の詳細ページはこちら

一人で頑張らないで!担当者からのメッセージ


写真、健康増進課の母子保健担当職員
産前産後ヘルパー派遣事業について教えてくれた健康増進課(母子保健担当)の職員

市の担当者は「昼間はワンオペ育児、実家は近いけど親は仕事や高齢で頼れないなど、毎日の家事や育児に少し疲れを感じたら、迷わずこのサービスを使ってほしい。ヘルパーは尼崎市と委託契約している事業所から派遣しますので家事も育児支援も安心しておまかせできます。一人で頑張らないでお手伝いさせてくださいね」とメッセージを送ります。

産前産後のお悩みを一人で抱え込まず、ヘルパーの手を借りて少しでも楽に、そして楽しく過ごしませんか? 尼崎市の「産前産後ヘルパー派遣事業」が、あなたの子育てを全力でサポートします。