果たして競馬場のイメージは変わるのか?ナイター競馬に潜入
「尼ノ物書キ組」の局長の坂本です。市内の気になるスポットを尼ノ物書キ組メンバーが取材する「尼ノ物書キ行脚」。第2回は「園田競馬場」に突撃しました。
訪れた日は、「そのだ金曜ナイター」の開催日。通常は16時30分に終わるレースが、夜まで(最終レース発走20時30分頃)開催されます。場内にはイルミネーションが施され、なんとも華やかな雰囲気に。仕事帰りにスーツ姿で参加してくれた今岡さんは、競馬場初体験。「中に入ったらきれいで、明るくて驚きました」
本日の目玉は元騎手の三野さんによるレース講座
今回の行脚に参加したメンバーは、園田競馬場初体験の人や、イベントの時に家族で来たことがあるという人など合計4人。競馬ビギナーの多い参加者のために、特別に「みのたんのレース講座」を開催しました。講師を務めるのは「みのたん」こと三野孝徳さん。実は彼は元ジョッキー(騎手)で、34年間で約2万回のレースに出場した競馬のプロなんです。そんなすごい経歴を持っているプロから、競馬予想紙の「見るべきポイント」を伝授してもらいました。例えば、馬の体重の増減は、十分注意すべき。とくに太りすぎは、動きが散漫になる可能性があるので要注意だとか。見た目だけで馬の状態を判断するのは難しいけれど、事前にデータ分析をしながら、レースをシュミレーションすることが必要だと教えてくれました。「う~ん、レースを予想するのは奥が深いなあ」と参加者も熱心に聞き入ります。
最後の質問コーナーでは、三野さんに遠慮せず質問する参加者。「ぶっちゃけ、騎手って儲かりますか」の質問には、「いやあ、ほんま儲かりましたわ~」と満面の笑みの三野さん。これには、全員大爆笑。勝てば儲かる。もちろん、努力を重ねた結果です。
いよいよ取材スタート。全員で場内を散策
講座終了後、みんなで場内を散策しました。すぐ目に入ってきたのはおでん。「『園田屋』は、場内で一番古いお店で、おでんのほか、丼物、麺物、焼き鳥など、安くておいしいメニューがいっぱい。19店舗も飲食店があるので、競馬をせずに、食事だけを楽しむ家族やカップルが多いですね」と三野さん。早速、参加者の金村さんは、おでんとビールを注文。「出汁がしみてて、うまい~っ!」
その後、出走直前の馬を見ることができるパドックへ。ライトアップされたパドックは美しく、馬も優雅に歩いています。突如「あの馬は、調子いいかも…」と語り出したのは、参加者の基井さん。競馬が好きで、地方競馬にもよく訪れるそう。その横には、2歳になる娘さんを連れて参加してくれた藤井さん。娘さんを肩車しながら、お馬さんたちを楽しそうに見つめています。
パドックでじっくり馬を見た後は、いよいよ馬券を購入。まずは専用の投票カードに、丁寧に自分の買いたい馬の番号を塗りつぶしていきます。「やっぱりあの馬は、外されへんよなあ」「娘の誕生日で買おうかな」「この馬の名前が好きやから買おう」。カード記入後は、機械にカードを入れて、お金を払えば完了。手元には、1枚の馬券が。100円しか賭けていないのに、ドキドキする私(笑)。
レースまで少し時間があったので散策すると、入場門近くで人だかりが。よく見ると、きらびやかな衣装をまとったダンサーたち。「サンバやん!」と、男性陣の顔が自然とゆるみます。ダンサーの女性の1人が基井さんに近づき、一緒にダンスの輪に入ると…。ちゅうちょもなく、ノリノリで踊りだす基井さん! ほかのお客さんも次々と輪に加わり、大盛り上がりで、サンバは終了しました。ふとパドックの大画面を見ると、さっき馬券を買ったレースが、始まっている! 「あかん!もう馬が走ってるで~!」
結果は、誰も当たらず。しかも、レースも見に行けず。「でもサンバ面白かったから、ええか(笑)」と、驚きの結末で、行脚は終了したのでした。1レースしか賭けられなかったのに、そのレースすら見逃した…。楽しむ要素が多すぎる競馬場。これは近いうちに絶対に再訪しないといけないと、メンバー全員で固く誓ったのでした。
引き続き、今回の行脚に参加したひとり、2歳の娘さんと参加した藤井さんが書いた原稿を紹介します。