第8回目のオープンキャンパスは「千年前から地域の学び場」と題して、富松神社で開催しました。
神社って、お正月や七五三のような特別な行事のときにしか行かない、という方多いのではないでしょうか。神社が地域で担う役割や、「学び」との関わりについて、富松神社と貴布禰神社が今まで取り組んできたお話を聞きながら、みんなで考えました。
ゲストは、富松神社の善見壽男宮司、善見有滋禰宜、そして貴布禰神社の江田政亮宮司。まず最初に善見有滋禰宜から、神社の数や歴史、各社の取組など、尼崎市の神社事情をお話しいただきました。
その後、お二人の宮司から、それぞれの神社の取組について、漢字1文字に題してお話をうかがいました。
まずは、南部のお宮「きふねさん」、貴布禰神社の漢字は「車・笑・芋・話」の5つ。
「車」は毎夏実施しているだんじり祭り、「笑」は年に3回実施しているきふね寄席、「芋」は復活した尼いもを奉納する尼芋奉納祭、「話」は江田宮司が出演しているラジオ番組のこと。さすが江田宮司、しっかり笑いを交えながらお話をしていただきました。
続いて、北部のお宮「とまつさん」、富松神社の漢字は「能・豆・鬼・城」の5つ。
「能」は毎夏実施している富松薪能、「豆」は富松一寸豆の収穫祭、「鬼」は富松の鬼「茨木童子」、「城」は富松城跡を活かすまちづくりについて。
予定していた時間ではお話が収まりきらないほど、本当に多くの取組をされており、神社が地域の「学び」の拠点であり、同時に「実践」の場なんだということが分かりました。
後半は、参加者が持ち寄ったプロジェクトや企画についてみんなでアイデアを出し合うパート。
ゲストのお二人からも「祭りをもっと楽しんでもらう方法」「空間を使った新しい企画」というテーマをいただきました。他にも「市内で映画のプロジェクトを立ち上げたい」「シニア世代の活躍の場をつくりたい」など計6つテーマで話し合いました。
今回は神社の参集殿をお借りしたので、ちゃぶ台を使ってのワークショップはまるで親戚一同の集まりのようで、とても和やかな雰囲気の中、みんなで話をすることができました。
「市内で映画のプロジェクトを立ち上げたい」チームは、たまたまこの場で集まった人たちが、次回話し合う日程を決めていたりと、その場限りで終わらない動きが生まれました。
このように、オープンキャンパスに持ち込まれて、みんなでアイデアを出し合ったプロジェクトについて、1つでも多く実現化できるように、オープンキャンパス以外でも定期的に話し合える場をつくる必要があると感じました。映画プロジェクトについては、進捗をまたご報告します!