県立尼崎西高校の生徒のグル-プは、尼崎市福祉課の「支え合いを育む人づくり支援事業」を活用し、大庄地区での地域貢献に取り組もうとしています。活動にはボランティア部・生徒会・茶道部など、部活の枠を超えた生徒たちが参加しています。
「支え合いを育む人づくり支援事業」⇒
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/si_kangae/si_keikaku/039keikaku/1019476.html
そんな高校生たちとタッグを組むのは「大庄元気むら」。元気むらは、旧コープ大庄が、人と人をつなぐ集いの場所に2019年11月から生まれ変わっています。地域の方たちが気軽に相談ができ、新しい活動が生まれ多世代に広がる、そんな場所を目指しているそうです。
今年度、尼崎西高校地域貢献グループと元気むらで、世代間交流を通して地域の活性化につながるような事業を計画しています。この日は、グループのみなさんと元気むらメンバーがはじめて顔を合わせATTF2で交流するということで、市の福祉課・生涯、学習!推進課・大庄地域課の職員も参加させていただきました。
ATTF2とは…
尼崎のおたからがかかれた「おたからカード」をつかって、「きいてカード」に書いてある尼崎に住んでる人のお悩みを解決するおせっかいを考えるカードゲームです。
詳細はこちら。
今回は最初に「きいてカード」を机に並べ、尼崎にはどんなお悩みがあるのかグループで簡単なディスカッションを行いました。
世代により気になるカードや感じ方が違い、各テーブルで盛り上がりました。
「弥生時代の遺跡があるのに尼崎の子どもたちは遊びに来てくれない」というきいてカードに書いてある悩みを見て、
「尼崎に遺跡があるということを知らなかった」という高校生の声もありました。
弥生時代の遺跡とは尼崎の園田の端にある「田能遺跡」のことです。大庄と園田は同じ尼崎市でも真逆の位置にあるので、「市内」の広さを実感することに。
いよいよゲーム開始です。
ゲーム中、おせっかいに悩んでいる高校生がいたので、手札を見せてもらうと「尼のおかん」や「おせっかいなおじさん」など、「人」が素材のおたからカードをたくさん持っていました。
「例えば、こういうおたからカードの人にお願いして一緒になにかおせっかいできないかな?」とアドバイスしてみると
「でも頼んでも嫌に思うかもしれない…」と、頼まれた相手の気持ちを考えて悩んでしまい、おせっかいが思いつかなかったようです。
相手の気持ちを思いやる優しさに感動するとともに、地域には誰かのためにおせっかいしようとしてくれる大人がいるということを今回の活動を通して知ってほしいと思いました。
生徒のみなさんの感想は、「尼崎の高校に通っているのに、尼崎について知らないことが多く、知ることができてよかったです。」や「ATTFって何?と思っていたけれど、やってみると楽しくて、またしたいし、学校のHRでやったり、地域の方とまた集まってやりたいと思いました。」、「元気むらの方の話がとても興味深くて、自分の考えがすごく広がっていく感じがとても楽しかったです。」、「尼崎の問題の解決策を考えながら楽しめるので、とても良いなと思いました。」、「初めてこういった地域活動に参加しました。人と意見を交換し合い、尼崎の問題に興味を持てました。地域交流は楽しく大切なものだとわかりました。また、この思いを皆に知ってもらうことも大切だと思いました。」と、気づきや学びが得られた感想ばかりでした。
これから、みんなでどんな活動をつくっていくのか、楽しみですね。