
JR尼崎エリアは、その交通の利便性の高さから関西圏の「本当に住みやすい街大賞」で1位になったこともあります。中学生の頃からこのエリアに住み、現在は3人の子どもを育てながら暮らす山田奈緒さんに、このまちでの生活について伺いました。
中学時代から親しんだJR尼崎エリア

山田さんは尼崎市南七松町で生まれ、中学生の頃にJR尼崎駅近くへ引っ越してきました。当時はキリンビールの工場があり、独特の匂いが印象的だったといいます。中学・高校は市外へ進学し、大学生や社会人となってからも市外へ自宅から通っていました。
「若い頃は、家でお風呂を済ませてポケットにお金だけ入れて、大阪までレイトショーを見に映画館に行ってました」と、都会的な生活を楽しんでいたそうです。
地元でお互いの子どもの成長を見守る関係性に救われた

現在暮らすマンションは山田さんの独身時代に両親が新築で購入し、結婚した時に譲り受けました。JR尼崎駅から南に徒歩3分という駅チカです。
中学から市外の学校に通っていたため、地元で知り合いに会うことに慣れていなかった山田さん。自宅近くにある「はまようちえん」に子どもが通い始めたころは、ちょっと駅前に出かけるだけで何人もの知り合いに出会うことに戸惑いを覚えました。
しばらくして幼稚園の野球サークルに息子が参加し、その活動に関わるうちに、親同士でお互いの子どもの成長を見守る関係性に居心地の良さを感じるようになりました。
「大人同士に信頼関係があれば、知り合いの大人から叱ってもらうほうが、子どもに素直に届く言葉があったりするんですよね」とそんな関係性に救われることも。
PTA経験で気づいた「みんな我が子」の安心感

子どもたちが通う小中学校では、PTA役員も経験しました。「立候補する人がなかなかいなくて“それならやってみようかな”って引き受けたのがきっかけ。学校や先生との関わりを持てて、親として学校を深く知ることができたのは良かったです」と話します。
かつては知り合いに会うのが苦手だった山田さんも「みんな我が子」と子どもたちを見守ってくれる地域の人がいる安心感から、子育てしやすい環境だと実感しています。そんな人との距離が近い下町らしさもこのエリアにはあるようです。
食へのこだわりを叶えるお店も

子育てを始めてから、山田さんは食べ物への向き合い方が180度変わったそう。食材の出来上がる背景や扱い方にも関心を持ち始めました。オーガニックなどこだわりの食材の調達には、近所のスーパーでは手に入らず少々不便さを感じていたことも。
「今はすぐに買いに走れる距離にお気に入りのスーパーができて、めっちゃ助かってます」。また、JR尼崎駅周辺には自然食品のお店「リアンラソ」やナチュラルマルシェ「ハレバレ」などもあり、これらの店舗も便利に利用しているそうです。
空の玄関口にだって直行できます

山田さんが住むJR尼崎駅の南側では、最近も新築マンションの建設が続いています。JRの利便性はもちろん、駅南のバスロータリーからは阪神バスの路線も充実していて、さらに関西空港行きの高速バスも発着しています。
「私、いつも何かと“1本で行けるわ”というのが口癖で、“アンタはいつも1本、1本言うよなー”って友達から笑われるんです」。
ついそう言ってしまうのも納得の利便性のJR尼崎エリアは、アクティブに暮らしたい人にもピッタリな場所といえそうです。