尼崎市は、誰もが安心して暮らせる多文化共生の実現を目指して言葉の壁の解消や相談体制の充実など、さまざまな取り組みを進めています。
今回はその中から、多文化交流のイベントや外国人総合相談センター、日本語教室などについてご紹介します。
多文化の人々が交流を深める「おむかいさんぷろじぇくと」
尼崎市では、日本人と外国人が交流できるイベントが活発に行われています。その一つ、おむかいさんぷろじぇくとは、さまざまな国籍の人々が集まり交流を深めることを目的とした活動グループで、この夏、小田南生涯学習プラザでは流しそうめんのイベントが開かれました。
「おむかいさんぷろじぇくと」の代表は、「知り合いになることが目的。一生懸命働いて、一生懸命日本語を勉強している外国人の人たちと知り合いになって、こういう楽しい時間を過ごしてもらえたら」と話します。
暮らしを支える尼崎市外国人総合相談センター
こうした交流のほかにも、市役所の本庁にある外国人総合相談センターでは、暮らしに関するさまざまな相談に対応しています。
多言語相談員や通訳タブレットで多言語に対応
尼崎市外国人総合相談センターには、英語、中国語、ベトナム語、ネパール語の相談員が常駐していますが、相談員が対応できない言語が必要な場合は、同センターを含む市役所等の窓口14カ所に導入している通訳タブレットで17言語に対応することができます。タブレット端末上で言語を選んで利用する仕組みで、より多くの人が安心して相談できる体制が整えられています。
また、ごみの出し方など生活に役立つルールやマナーを掲載した「尼崎市外国人のための生活マナーガイド」を16言語で用意しています。
相談員が一緒に窓口へ同行する支援も
尼崎市外国人総合相談センターでは情報提供を行うほか、子どもの保育園の入園手続きなど必要に応じて相談員が一緒に市役所等の窓口まで同行し、手続きをサポートします。
このように同センターは、生活に関すること全般において外国人の暮らしを支えるワンストップの窓口になっています。
尼崎市内に15カ所以上の日本語教室
尼崎市内には15カ所以上の日本語教室があります。季節のイベントなども開かれ、外国人の方が地域とつながる架け橋にもなっています。中央北生涯学習プラザでは日本語教室を毎週木曜日に開いており、地域の日本語ボランティアが小学生から大人までの日本語学習をサポートしています(日本語ボランティアは随時募集しています)。
お互いに尊重し合い、支え合えるまちへ
尼崎市ダイバーシティ推進課の職員に、多文化共生について伺いました。
「尼崎市では、国籍や民族に関係なく、お互いに尊重し合い、支え合えるまちづくりを多文化共生と定義付けています。外国籍の方も、地域コミュニティの一員として活躍できるまちにしていきたい」と今後の展望を話しました。
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