みんなの尼崎大学ではまちの人があつまっておしゃべりする場を毎月開いています。テーマを決めて語りあう「談話室」と地域活動のお悩みを持ちよる「相談室」を月替わりで開催。今月はまちでの活動のアイデアやお悩みについて、集まった人たちと一緒に考える「みんなの相談室」を、6月11日にあまがさき・ひと咲きプラザで開催しました。
今、行きたいところを教えてください

まずはこの日のホワイトボードをご紹介。90分の相談室が終わる頃には、参加者からの相談ごとやアイデアでいっぱいになります。19時に集まった人たちから順番に、いつも自己紹介からはじめます。
今回はじめて司会に挑戦する生涯、学習!推進課の日野さん。ちょっと緊張しながら、みんなの「今行ってみたいところ」とともに名前を聞いていきます。万博、上高地、チェンマイ、自然農をやっているところ、焼肉チェーン店など…くわしくはホワイトボードの左の方を拡大して見てみてください。

20分ほどかけて全員の自己紹介を終えるといよいよ相談室のスタートです。「今日みんなで話したいことがある人はいますか?」という問いかけに4人の手が挙がりました。それぞれのご相談をご紹介します。
飛び交うアイデア、ほっこりエピソードも。

「仕事で高齢者の方のおうちを片付けたんですが、とにかく物が多くて大変だったんです。暮らしを充実させるために元気なうちから、家にある物を整理することをシニアの方におすすめしたいんだけど」というのはシミズさんからのご相談。オフィスや事業所の清掃を本業とする会社を経営する彼女がみんなに聞いてみたかったのは、断捨離でも終活でもない“暮らしの整理”をどういう風に伝えればいいかということでした。
相談室にはまさにこの問題どまんなかの世代もたくさん参加しています。聞いてみると「そういうことを考えるのは75歳くらいじゃないか」「私も妻から物を捨てろと口うるさくいわれている」などシニアのリアルな声が寄せられました。
ユニークだったのは「今度タイガースグッズのコレクター仲間と集まって共同でバザーを開いて売り上げを寄付するんですよ。整理のきっかけになれば」というアイデアや、「亡くなった母の家を整理していたら、昔の手紙や写真がたくさんでてきて自分の知らない母親の素顔にふれた気がしてうれしかった」という印象的なエピソードも。
LGBTQ+をもっと身近に感じてもらうには?

二つ目は、「LGBTQ+をもっと身近に感じてもらうには?」というご相談。尼崎のNPO、Mix Rainbow(ミックスレインボー)のみのりさんとあきらさんが「企業研修も増えてきたけれど大きな会社ばかりなんです。どうすればもっと身近に知ってもらえるでしょうか」と投げかけがありました。
「娘が通う学校ではトランスジェンダー当事者で卒業生の講演会があったみたい」「多くの当事者は自分が働く会社でカミングアウトできないが、そうした研修が開かれることで安心感を持てるのでは」「最近はLGBTQ+の存在を映画やドラマで見ることが増えた。でもそこにリアリティがあるのか、実際のところを解説してほしい」とさまざまな質問や意見が飛び交いました。
Mix Rainbowでは毎月「みんなの居場所」という会を女性センター・トレピエで開催しているようです。「Ally(アライ。LGBTQ+を理解し支援する人)の方もぜひ参加して欲しい」ということで次回は7月13日の予定です。詳しくはMix Rainbowのホームページをご確認ください。
あのクイズの出場者を大募集!

三つ目はおなじみ「尼崎大学クイズ研究会」から古川さんのご相談。「アマック25というアタック25をオマージュしたクイズ大会を毎月オンラインで開催していて、今月の出場者を探しにきました」と呼びかけました。参加者の中には20代の若者もいて「アタック25って何?」という声に、古川さんが丁寧にパネルクイズを説明する場面も。そのかいあってか古川さんの押しに寄り切られてなのか、4人の出場者が決定しました。オンライン会議ツールのZoomを使った大会は、次回6月25日20時から。尼崎大学のSNSでもお知らせしますのでぜひ一度観覧してみてください。
古民家改修の仲間づくりをしたい

最後は「東本町にある古民家を改修する仲間を探したい」というナカモトさんからのご相談です。所有者のスズキさんも隣に座って参加してくれました。空き家を地域のために提供できればと、ナカモトさんと出会い託すことになったといいます。現在は月に2回ほど片付けをしていますが、「手作りの改修で時間や手間をかけながら、多くの人と愛着ある場所に育てたい」とナカモトさんは呼びかけます。スズキさんも「ご近所の人が喜んでもらえるような使い方ができれば」と地域性にも注目しています。

4つの相談が終わり、最後はお知らせコーナーです。8月2日・3日に開かれる「みんなのサマーセミナー」のボランティア・手話ボランティアスタッフ募集チラシが配られ、今年で11年目になる夏の学びの祭典をPR。盛りだくさんの内容が終わると、それぞれが名刺を交換したり、さっきの相談の続きをしたり、立ち話に花が咲きます。

来月はテーマを決めて語り合う「談話室」で、お題はなんと「純愛」です。答えの出ないおしゃべりをぜひご一緒しましょう。こちらのサイトのほか、各種SNSでお知らせします。