【夏のおわりに】8月のみんなの尼崎大学 相談室を開催しました(令和6年8月21日)

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 8月21日(水)にみんなの相談室を開催しました。今回はお盆後ということで、夏の最後にいろいろな相談が寄せられ、よるの談話室では「資金調達とマネタイズ」についてみんなで学びを深めました。そんなみんなの相談室の様子をレポートします。

「みんなの尼崎大学 相談室と談話室(略して、みんなの相談室)」とは…
 偶数月の第2水曜日の13:00〜14:30(ひるの相談室)、19:00〜20:30(よるの談話室)をあまがさき・ひと咲きプラザで開催しています。ひるの相談室は「尼崎でこんな活動・事業をしてみたい」「進めたいプロジェクトがあるから、仲間が欲しい」「何ができるかわからないけど、お手伝いをしてみたい」など、活動の場を見つけたい人や広げたい人が相談できる場です。よるの談話室は、あるテーマについて話題提供者から話を聞き、集まった人たちで、そのテーマについて談話をする場です。

面白いスマホスクールを企画したい


ホワイトボードを囲んでみんなで話し合います

 今回の「ひるのミーティング」は、約10人にご参加いただきました。参加者からは複数の相談事が持ち込まれ、その中から「面白いスマホスクールを企画したい」「小学校の置き勉について」の2つをご紹介します。

 「面白いスマホスクールを企画したい」との相談事を持ち込んだのは、マネースクールの講師を務める小畑さん。SNSやLINEなどのツールの使い方に絞るのではなく、告知をみた人に「面白そう!」と思ってもらえるスマホスクールを考えたいとのこと。


スマホスクールの構想を話す小畑さん

 「70代以上の方向けのスマホスクールはどうか」「個人情報を保護する方法を教えて欲しい」などの意見が参加者からは寄せられたほか、最近の災害情報への関心の高まりを受け、「災害情報の入手方法をレクチャーする」といった企画案も出ました。

 スマホスクールは、無料で参加できスマホ料金の見直し相談もしてもらえるそうで、尼崎市内の生涯学習プラザでの開催を検討しています。ご興味のある方は、ぜひ参加してみてくださいね。


ひるのミーティングに集まった参加者たち

 次の相談は「小学校の置き勉について」。テーマを持ち込んだねずみさんは、二人の子育てをしながら大学院に通われています。最近の小学校では、一昔前まではダメとされてきた「置き勉」が許され、各家庭での手間が減った一方で、日々子どもたちの状態を確認できる機会が減ったのではという気づきから、社会としての子どもをサポートする体制を疑問視しているのだそう。

 「現在の小学校教育では、勤勉さや細かさが求められてきた私たちの学生時代とは違い、効率性や交渉術といったものが重視されるようになっている気がしています。教職員の働き方改革や共働き世帯が増えたことで、自宅ではなく学童で集団的に宿題をするようになっていたり。これまで家庭で個別的にサポートしていたものが、学童に外部化されたことで、目を向けきれていない子どもがいるのではないかと思っているんです。」(ねずみさん)

 参加者からは「教育だけでなく、社会的に外部化することが進んでいる気がする」「重たいランドセルを持つのは負担が大きいのでは」といった、様々な意見がありました。現在ねずみさんは、大学院で子どもに寄り添いサポートするシステムを開発しているのだとか。研究結果が待ち遠しいですね!


人生について考えさせられる相談事もありました

よるの談話室「資金調達とマネタイズ」

 2回目の開催となる「よるの談話室」のテーマは「資金調達とマネタイズ」。登壇していただいたのは、NPO法人SEINコミュニティLAB所長の宝楽陸寛さん。


 ビジネスからボランティアまで、幅広くNPOや市民活動のコーディネーターをする宝楽さんに、地域活動を継続する上で欠かせないお金の維持管理について教えてもらいます。


市民活動について説明する宝楽さん。自身のキャッチコピーは「寝ても覚めてもニュータウン」

 まずは、「コミュニティ財団って?」「市民活動でお金を集めるにはどんな方法があるの?」といった基本的な説明から。

 「市民活動には、主に会費・寄付・事業収入・補助金助成金・受託事業収入の5つの収入源があります。なかでも最近注目されているのが遺贈寄付。相続した遺産にかかる相続税を控除するために寄付する方法です。国ではなくコミュニティ財団に寄付することで、よりスピーディに町や地域のためにお金が使われるんです。」(宝楽さん)

 必要に応じてすぐに町のために資金提供できるのがコミュニティ財団の強み。能登半島地震の際には、インターネット申し込みから24時間以内に決済されるコミュニティ財団もあったほどだといいます。


グループに分かれて参加者同士で意見交換

 説明を聞いた後は、参加者で4人グループになって意見交換。宝楽さんの話を聞いた上で、それぞれが抱える課題や感想を話し合います。
 「拠出する、しないの線引きはどうしてる?」「コミュニティ財団についてもっと詳しく知りたい」「財団立ち上げ時のポイントは?」など、資金調達だけでなく参加者のコミュニティ財団への興味の高さがうかがえる意見や感想が挙げられました。

 19時から始まったよるの談話室は、終了時間ギリギリまで意見が飛び交い大盛況に終わりました。



ニッチな解説や議論も多くみられました

 次回の「よるの談話室」は、10月9日(水)。「シニア世代のウェルビーイング」をテーマに、リタイア後の新生活について話し合います。