4月10日(水)に今年度初のみんなの相談室を開催しました。新たな年度の始まりに、参加者の方から持ち込まれた様々な相談事の様子をご紹介します。
「みんなの尼崎大学 相談室(略して、みんなの相談室)」とは…
偶数月の第2水曜日の13:00〜14:30(ひるのミーティング)、19:00〜20:30(よるのミーティング)にあまがさき・ひと咲きプラザで開催しています。「尼崎でこんな活動・事業をしてみたい」「進めたいプロジェクトがあるから、仲間が欲しい」「何ができるかわからないけど、お手伝いをしてみたい」など、活動の場を見つけたい人や広げたい人が相談できる1日です。
全て無料でふるまわれる「ゆるえん祭」って?
13時から開かれる「ひるのミーティング」。今回は18人にご参加いただきました。まずは、「おすすめの美味しい食べ物」というネタとともに自己紹介からスタート。参加者からは地元の島根県で親しまれている「ざら茶」や、過去の漁師経験から「春牡蠣」といった旬の食べ物から各地の名物まで、バラエティに富んだラインナップとなりました。
場が温まってきたところで、今日みんなに相談事がある人に挙手してもらいました。今回持ち込まれた相談事の一つは「ゆるえん祭について」。
「ゆるえん祭」とは、「地域でのつながり」をテーマに、出店者がそれぞれできることを無料でふるまうイベントです。お祭りで提供されるふるまいは、食べ物やワークショップなど様々で、参加者は全てを無料で体験できます。相談者の松村さんは「お金を介さない世界を体験してほしい」「イベントでふるまってくれる人を募集しています」と呼びかけました。
参加者からは「フェイスペイントをしてみたい」や「おすすめの食べ物をふるまうのはどうか」など出店に前向きな意見が寄せられました。ふるまうものは全て無料なので、クレームの心配もなく出店のハードルも低いのだそう。自分の価値観や趣味を誰かにふるまうことに興味のある方は事務局にお声かけください。
続けて「ゆるえん祭の開催場所」についても話し合いました。前回のゆるえん祭は、あまがさき・ひと咲きプラザで開催しました。しかし、新施設の建設工事が始まるとのことで、みんなで候補となり得る場所を挙げていきました。条件は「人が入りやすいこと」、「出店のための備品が借りられること」、「主催団体の事務所から近いこと」の3つ。
参加者からは、「小学校や園田駅前広場はどうか」や「ショッピングモールでも面白いのでは?」などの声がありました。今回の参加者のなかには、「ぜひ参加してみたい」といった意見も多く寄せられ、今年のゆるえん祭にたくさんの人が来場すること間違いなしですね!
6月からは談話室スタート。その練習を。
19時からの「よるのミーティング」に集まったのは、みなさん尼大生としてよくイベントにもご参加いただいている顔なじみのメンバーでした。特に話したいテーマがあるというわけではないけれど、ここに来ると誰かに会えるという思いで、仕事帰りに立ち寄ってくれます。
地域の生涯学習プラザそれぞれで、こうした井戸端会議が毎月開かれるようになりました。そこで、みんなの尼崎大学では今年6月から「よるのミーティング」を「相談室」から、課題解決ではなくその場に居合わせた人との対話を楽しむ「談話室」へとリニューアルします。ゲストからのキートークをきっかけにテーマについて深堀りしていきます。
…というお知らせをしたところ、「じゃあちょっと今日のメンバーで試しにやってみよう」と談話室の練習がはじまりました。最近気になるニュースを取り上げて話そうと、「紅麹問題」をテーマにした談話に挑戦しました。まずはニュースをおさらい。機能性表示食品の健康被害問題についての報道内容を共有したあと、それぞれの感じていることをたっぷり話し合いました。
「現場では早めにわかっていたけど組織のシステムが原因で対応が遅れたのでは?」「問題が起こった時にすぐに言い出せない風潮はどこにでもある」「健康サプリのキャッチコピーに踊らされている私たち消費者のムードも無関係じゃないはず」「紅麹=危険!と短絡的にとらえるのも違う気がする」など、さまざまな角度からの視点が出されました。
30分ほどの談話タイムでしたが、参加者は自分事に引き寄せて考えながら発言し「組織の中で個人が正しい行動を取れるのか」といった深い対話へと発展。頭と心をフル回転した時間になりました。6月からは、昼はいつもの相談室、夜はこんな雰囲気で談話室をスタートしますのでお楽しみに。テーマ等の詳細はみんなの尼崎大学の各SNSや尼崎市のホームページでお知らせします。