子育て世帯が住みたくなる尼崎へ、進む住宅施策

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 尼崎市では、子育て世帯が暮らしやすい環境づくりを進めており、「子育て世帯の定住・転入に向けた良好な住環境形成のための住宅施策パッケージ」として取りまとめました。今回は、その取り組みについてご紹介します。


写真、市営西昆陽住宅の外観

市営住宅の効果的な活用

 尼崎市内には、駅に近く利便性の高い市営住宅もあります。
 これらの市営住宅の一部をリノベーションして、子育て世帯がより快適に暮らせる住まいを提供し、市外に居住されている、収入基準を超えているなどの理由で、通常は市営住宅に入居できない子育て世帯も入居できる取り組みを進めています。


写真、市営住宅の内観

写真、尼崎市の住宅施策担当者へのインタビューの様子

 尼崎市の担当者は、「この物件の設備でこだわったのはシステムキッチンです。リビングでお子さんを遊ばせながら家事ができるように、部屋の間取りを工夫しています。小さなお子さんがいる家庭でも安心して住んでいただくために、床の防音や、窓のチャイルドロックなど、設備を充実させています」と話します。


写真、キッチンとリビング

住宅取得を支援

 県外からの引っ越しや戸建住宅の取得を考える若い夫婦や子育て世帯へ住み替え支援を行っています。
 県外から床面積が55㎡以上の民間の賃貸住宅に住み替えた場合、1年間で先着160世帯に対して25万円を助成しており、助成の申請も比較的簡単なので、手続きしやすくなっています。
民間賃貸住宅住替え補助

 さらに、一定の区域内であれば、戸建住宅を購入する際にも支援があり、1年間に、新築では50世帯に対して200万円、中古では20世帯に対して60万円を助成しています。なお、応募者多数の場合は抽選となります。
子育て世帯等の新築・中古戸建住宅取得補助


写真、電車が走っているまちの様子

公有地の活用

 尼崎市は公有地を活用し、質の高い住宅地を誘導する取り組みを進めています。
 市営西昆陽住宅を建て替えた際に生じた余剰地は、公園、戸建住宅地として開発。緑豊かな景観形成がなされること、公園を含めた広場が賑わいの場として活用されるなど、お住まいの方や周辺のみなさんにとって魅力的な環境となることを期待して計画されています。


市営西昆陽住宅と公園、戸建住宅地の様子

 住宅地のイメージについて、担当者は「西昆陽住宅の余剰地では、住宅の質を高いものにすることに加え、デザインを統一感のあるものに。また、全ての敷地内に植樹を求めることで緑の連続性をつくるなど、住宅地としての景観にこだわっています」と話します。


写真、市営西昆陽住宅余剰地の戸建住宅地の様子

 2023年に廃止した富松住宅の跡地は、良質でゆとりある住宅地とする予定です。
 特に戸建の場合、敷地面積や床面積について一定の基準を設けるなど、子育て世帯が安心して住み続けられるよう、ゆとりある敷地に質の高い住宅が建つことを目指しています。

 こうした取り組みにより、尼崎の住宅地のイメージをリードし、地域全体にも良い影響を与えるようなまちづくりを進めています。

「住みたい」と選ばれるまちへ

 尼崎市が目指すのは、子育て世帯から「住みたい」と選ばれるまち。
 そして、誰もが快適に、安心して暮らし続けられるまちです。

 未来を担う子どもたちが、笑顔で成長できるような、そんな温かく豊かなコミュニティを、ともに作り上げていきます。

 この記事の始めにある動画もぜひご覧ください。


写真、市営住宅から見える駅方面の様子

写真、市営西昆陽住宅外観

写真、市営住宅の内観

動画のサムネイル