7月10日にみんなの尼崎大学職員会議改め、学びの連携会議を行いました。
学びの連携会議は尼崎市内で「学びの場」を運営する人たちが集まって、連携を深めることで学びの場をより充実した場所にしていくための会議です。
年間スケジュールの共有
参加者は図書館、社会教育課などの尼崎市役所の職員6人と、尼崎文化振興財団やシルバー人材派遣センター、身体障害者福祉センターなど、庁外からが5人の参加がありました。
まずは、それぞれの主催する講座やイベントを紹介してもらい、ホワイトボードにカレンダーを作りました。
学びのイベント失敗あるある
一通り自己紹介をして仲良くなったら、テーブルごとにグループワークを行いました。
テーマは「学びのイベント失敗あるある」
主催者としてやってしまった、参加した時に目撃してしまった、実はずっと悩んでいるんだけど…といったあるある体験をグループのみんなで共有します。
「講師との打ち合わせ不足で、チラシの内容と講座の内容がチグハグになってしまった…」
「大学の講義のように内容が難しく、ついていけない。」
事前の打ち合わせが大切ですが、ちゃんと伝えたつもりでも伝わっていなかったり行き違いが発生していたり…。
「来る人が常連さんばかりで新しい人に来てもらえない!」
「常連さんが仲良くなったのはいいけど、新しい人が入りづらい雰囲気に…」
常連さんが増えたり仲良くなるのはとてもうれしいですが、初めての人からすると一人でぽつんと座っているのはちょっと居づらく感じてしまいます。
「質疑応答で質問が出てこず、会場がしーんと静まり返ってしまった…」
「逆に、質疑応答なのに演説が始まりマイクを手放さない人には困った」
しーんと静まり返った中では余計質問しづらいですよね。
「高齢者は来てくれるけれど、若い人が少ない…」
「会場の備品・機材トラブル」
「急遽定員オーバーとなり資料が足りなくなった」
解決方法を考えてみる
グループでどんな意見が出たかシェアしてもらったところ、全体で多かった内容は以下3つ。
〇講座の企画
-講座の内容や企画の段階での失敗。
〇集客・広報
-人が集まらない。来てほしい層の人が来ない。
〇会場の雰囲気づくり。
-静まり返る。発言しづらい雰囲気。
「あるある」なこれらのお悩みについて、自分だけで考えて悩むのはもったいない!
ということで、みんなで解決策を話し合い、上手くいったということがあれば成功体験を共有しました。
〇講座の企画
→講師の選び方はクチコミを参考に、自分で見る、聞く、会いに行く!
→打ち合わせは企画・準備段階から当日までのタイムスケジュールが重要
→講座の意図やコンセプトは、打ち合わせの時点で講師としっかり共有。あとは講師のパフォーマンスに任せることも大事。
→司会のコーディネーター、タイムキーパーとしての役割は大切
〇集客・広報
→参加者の数は講師のパフォーマンスにも影響してくる。少ないと講師、参加者お互いにモチベーションが下がる
→いつもと会場を変えることで客層が変わることがある。
→スタンプラリーやポイント事業と提携する
→若い人への広報でYOUTUBEやSNSをやってみたい
→チラシを招待状風にしたら効果的だった。
〇会場の雰囲気づくり
→開演前の30分に参加者との関係性をつくる
→音楽をかけるとリラックスできる。(無音だと空調の音だけが響く…)
→スタッフの服装は客層に合わせる
→話をきくだけではなく、グループワークがあるとよい。
→体を動かすとよい
実は、この後私たちが主催した市役所内での研修で、このときのアイデアを試してみました。
①質疑応答に入る前に数人で感想をシェア。
②質問が出づらいときに最初に質問する人を決めておく。
もちろん講師の方のお話もよかったのですが、この2つだけでなんと講演終了後30分近く参加者からの質問が途切れませんでした。
次回の学びの連携会議は
会議の最後の振り返りで、参加者からは「上司に言われてきたけど、おもしろかった」「知り合いが増えて協力し合える部分がありそう」という感想が。
尼崎にある様々な学びの場がそれぞれに悩んでいることも、みんなでノウハウを共有して学びあえる部分があるのかもしれません。
今年度はあと1回、学びの連携会議を予定しています。
「私も学びの場を運営しているので、次回は是非参加してみたい!」という方は是非みんなの尼崎大学事務局までご連絡ください。