7月10日(水)に、7月の「みんなの尼崎大学 相談室」を開きました。梅雨の晴れ間でとても暑い1日でしたが、今回も朝から夜までたくさんの参加者で賑わいました。
「みんなの尼崎大学 相談室(略して、みんなの相談室)」とは…
日時:毎月第2水曜日の9:00〜21:00※8月のみ8月7日(第1水曜日)
場所:あまがさき・ひと咲きプラザひと咲きタワー8階「みんなのロビー」
「尼崎でこんな活動・事業をしてみたい」「進めたいプロジェクトがあるのだけど、仲間が足りなくて」「何ができるか分からないけど、お手使いをしてみたい」など、活動の場を見つけたい人や広げたい人が相談できる1日です。
参加者同士が交流できるコアタイムは、
・ ひるのミーティング(12:00〜13:30)※お弁当をご持参ください
・ よるのミーティング(19:00〜20:30)
それ以外の時間で相談員(コーディネーター)へ個別相談をすることもできます。
ひるのミーティング(12時~13時半)
お昼ご飯を食べながら相談したいことを話す「ひるのミーティング」。はじめの30分は雑談しながらのランチなので、初参加の人も入りやすい雰囲気でスタートします。
今回の相談事は、
・ 田能遺跡に来て!
・ 大人にきいてほしいファイナンシャルプランナーのこと の2つ。
「田能遺跡に来て!」と相談を持ちかけたのは、尼崎市立田能資料館の職員・竹原千恵さん。田能資料館は、弥生時代の遺跡の発掘調査で出土した史料や竪穴住居や高床式倉庫などが展示されている施設で、広大な敷地は大きな公園のようだといいます。勾玉(まがたま)を作るワークショップの開催や、学校からの見学を除くと、集客力が低いという課題を抱えているそう。
「最近あまりに人が来ないので、自動販売機が撤去されたんですよ…」と自虐的に話します。
「もうこの際、弥生時代とかけ離れていてもいいので、人が集まるアイデアをください!」との相談に、参加者からは「ファンを作るために、ツイッターでその悩みをつぶやいてはどうか」や「古代米やギャートルズに出てくるような骨付き肉を食べるイベントをしてはどうか」などの意見が。
竹原さんは、「獣を食べるというのはどちらかというと縄文時代なんですけど…」と前置きをしながら、参考にしてみますと話していました。(田能資料館ホームページ)
ファイナンシャルプランナーの白木翔太さんからは、「お金のことや社会保障のことなど、大切なことなので多くの方に伝えたい。」との相談が。参加者からは、「将来設計としてお金の話は知っておきたいけど、保険商品の営業トークを聞かされたら…と心配」「本当に社会貢献したくても、営業と思われてしまいそう」と率直な意見が出る一方で、「自分の働いている施設では、お金や社会のしくみなどの基本的なことを知らない方も多いのでぜひ勉強会をしてほしい」と手が上がりました。
個別相談(9時~12時、13時半~19時)
「フェイスブック駆け込み寺」は、前回の相談室で「活動をPRするためにフェイスブックに登録したいけど、やり方がわからない」という方がいたことがきっかけ。
もしかしたら同じような悩みを抱えている人が多いのではないかということで、フェイスブックの使いかたについて教え合う場として開かれました。
フェイスブックの画面上に、「『友だちかも?』と知らない人が表示されて怖い」や「個人情報が漏れてしまうのではないか」など、不安に思っていることを出し合って、ひとつずつ解決。
今回初めてフェイスブックアカウントを取った人もおり、実りある時間となりました。
よるのミーティング(19時~20時半)
よるのミーティングには25人が参加。4つの相談のうち2つがお風呂関係で奇跡のマッチングが…!?今回のテーマは、
・ 炭酸泉を広めたい
・ お風呂部をつくりたい
・ 尼崎にスケートパークを作りたい
・ 本気の募集 音響さんを探しています の4つ。
「炭酸泉を広めたい」と相談を持ちかけたのは、「お風呂コンサルタント」を名乗る小野康成さん。小野さんは、入浴施設のコンサルティングをしている中で、尼崎市内に炭酸泉のある施設が5件もあることに気付いたとのこと。
炭酸泉とは、炭酸含有率が高いお湯のことで、設備投資が必要なので導入している入浴施設は少ないそう。しかし血行が良くなったり、弱酸性なのでお肌に良かったりと、良いことづくしなので、見つけたときはぜひ入ってほしいと力説されていました。
一方で、「お風呂部を作りたい」と提案したのは西山裕規さん。地域の交流イベントで、みんなでお風呂に入ることの面白さを感じて、「お風呂部」として定期的に開催していきたいと考えたそう。そこで、お風呂部のキックオフで、先ほどの小野さんからお風呂トークをしてもらってはという話に。
偶然にも同時にお風呂の話題を持ち込んだ2人が出会い、奇跡のマッチングを果たしました。
「尼崎にスケートパークをつくりたい」というのは、みんなの相談室初の女子高生による提案。武部ジュリアちゃんは尼崎在住、インラインスケートで世界2位、女子では世界1位の栄誉に輝く選手です。「いつも堺や神戸に行って練習しています。尼崎は治安が悪いと言われてしまうけど、インラインスケートのできるスケートパークを作って、イメージを変えたい。お金はかかりますが、支えてもらえませんか」と相談を持ちかけました。
参加者からは、「広い敷地のあるセンタープールや園田競馬に相談してはどうか」とのアイデアが。高校生からの呼びかけに、参加していた大人たちはどうにか実現できないものかと頭をひねりました。
「本気の募集」とのテーマだしで気合を入れてこられたのは、酒井直子さん。VoiceKobeというチャリティの劇団に所属しておられ、8月のピッコロシアターで行う講演の音響スタッフを探しているとのこと。英語劇をしている劇団なので、会話には英語が飛び交っているそう。当日参加者の中ではなかなか音響スキルを持っているメンバーは見つからず、引き続き募集中です。
もう1つ所属している劇団「F-1クラブ」では、尼崎市内で、劇場に足を運べない人たちのために施設を訪問して演劇講演されています。参加者からは「劇場を抱えているお風呂屋さんでの講演も面白いのでは?」というアイデアが出ました。
次回のみんなの相談室は、8月7日(水)9時から21時まで。第2水曜日がお盆の時期のため、今回のみ第1水曜日なので、お間違いのないように。相談員一同、みなさんのご参加をお待ちしております。