2月12日(水)に、ひと咲きタワー8階のみんなのロビーで2月の「みんなの尼崎大学 相談室」を開きました。この時期とは思えない暖かい日でしたね。
「みんなの尼崎大学 相談室(略して、みんなの相談室)」とは…
毎月第2水曜日の9:00〜21:00にあまがさき・ひと咲きプラザひと咲きタワー8階「みんなのロビー」で開いています。「尼崎でこんな活動・事業をしてみたい」「進めたいプロジェクトがあるのだけど、仲間が足りなくて」「あまりアイデアは出せないけど、お手使いをしてみたい」など、活動の場を見つけたい人や広げたい人が相談できる1日です。
参加者同士が交流できるコアタイムは、
・ ひるのミーティング(12:00〜13:30)※お弁当をご持参ください
・ よるのミーティング(19:00〜20:30)
それ以外の時間で相談員(コーディネーター)へ個別相談をすることもできます。
ひるのミーティング(12時〜13時半)
みんなで昼食を食べたあと、お知らせをしたり参加者に相談する「ひるのミーティング」。「好きなスポーツ」で自己紹介してスタートした今回は、じつに多くの相談と報告が持ち込まれました。
この日持ち込まれた内容は以下の通り。
●相談
・リフレクソロジーを広めたい
・林業を都会の人に伝える方法
・GPSラン・ウォークを尼崎で
・ピースボートの経験を5歳の子どもに伝える方法
●報告・お知らせ
・みんなの尼崎大学クッキング部のイベント「おでんSakaBar」(2/29)
・篆刻(てんこく)の押し方と、片手になった手袋の使いみち
・瓦宮ジャズフェスティバル開催決定(9/27)
・コープ尼崎近松「ふくる」で古着回収強化中
・市民まつり実行委員会のメンバー募集
・阪神南ビジョン委員募集(特に子育て世代)
・アマブラリ1階にカウンター新設計画
「リフレクソロジー」は、手のひらや足の裏などの部分と体のどこかがつながっているという考え方により、代謝をよくする療法。国内での認知度を上げたいと、リフレクソロジストの長野さんが相談に来られました。
「話だけではよく分からない」という意見がありましたので、実学を大切にする本校としては、さっそく次回の相談室の日に体験会を開くことになりました。が、今回はコロナウイルス感染症対策の関係で、実施を見送ることとなりました。開催日が決定すればまたご案内しますね。
続いての相談は、スマホやタブレットで自分の位置を知ることのできるGPS機能を使い、ランニングしたルートで地上に絵を描いているという志水さん。なんと、大手スポーツメーカーのアディダスがスポンサーとなり、日本国内はもとより世界中で地上絵を描いているワールドワイドに活躍する人物です。
歩いたり走ったりしながら地上絵を描きつつ、まちのごみ拾いも一緒におこなっています。絵柄はその土地に関係したものを取り上げることが多く、奈良ではシカを、伊勢では伊勢エビを描くそう。体を動かして健康になり、まちはきれいになり、参加者も仲良くなるという、まるで近江商人の「三方よし」を体現するかのようです。
尼崎ではどんなふうにできるか?という相談に対して、刀トングでゴミを拾う「護美奉行」やマッピングイベントを企画している「Code for Amagasaki」を紹介しようと、参加者はそれぞれにお節介をしていました。
よるのミーティング(19時〜20時半)
昼に続いて、よるのミーティングもたくさんの企画が持ち込まれました。
●相談
・「食☆よろず」を知ってほしい
・尼崎をフェアトレードタウンに
・「赤ちゃん先生」を知りたい
●報告・お知らせ
・アマガサキフューチャーゲームセンター(2/2)の報告
・おふろ部(次回2/26)
・みとりまちDays(4/26)
・カリー寺基金
・尼大クッキング部「おでんSakaBar」(2/29)
・アマブラリ1階にカウンター新設計画
この日、おそらく参加者全員の共感を集めた話題が、「食☆よろず」の取り組み。高齢化や手術のために通常の食事を採ることが困難な人に、最期までおいしくごはんを食べてもらう方法を、歯科医や管理栄養士、高齢者福祉施設の職員など多分野の専門家で考えています。流動食を食べている人でも食べ応えや食感を感じてもらおうと工夫した唐揚げを、普通の唐揚げと食べ比べながらお話を聞きました。
実際に一時期流動食を食べていたという参加者からは、「食感や噛み応えがない流動食からは、食べる楽しみを感じなかったので、すばらしい取り組み」と歓迎の声があがりました。
唐揚げは活動の趣旨を伝える「ツカミ」として最適だと証明された川端さんからのお話。今後も市内のイベントなどで発信していくそうなので、ぜひご注目ください。
NPO法人はちの田中さんからは、尼崎をフェアトレードタウンにできないかという相談がありました。
100円均一やスーパーの値引き合戦などにより、消費者にとっては安く手に入るというメリットがありつつも、ものの適正価格が崩れている昨今。よい素材で商品をつくり、かつ適正な人件費を乗せた商品を流通させていくフェアトレードを広めていくことで、健康や環境について考えたり、お互いの仕事を認めあうことにつながることが期待できるといいます。
田中さんによると、従来はコーヒーや紅茶など「どこか遠くの国」の産品が中心だったフェアトレードは、言葉が浸透するとともに概念も拡大し、地産地消の食材も含まれるようになっているそう。
(一社)日本フェアトレード・フォーラムによる認定条件には、1万人の人口に対してフェアトレード商品を扱うお店が1軒必要とのこと。人口45万人の尼崎では、45軒のお店が必要になります。
国内では2011年に熊本市が認定されたのが皮切りとなり、世界では30か国で2,000以上認定されているというフェアトレードタウン。いろいろな人が移り住む尼崎ならではの「フェア」とは何なのでしょうか。じっくり時間をかけて考えたいテーマです。
熱心な告知のあったおでんSakaBarですが、コロナウイルス感染症の関係で残念ながら今回は中止となってしまいました。
次回のみんなの相談室は3月11日(水)9時から、みんなのロビーで行います。ぜひお気軽にご参加くださいね。相談員一同、みなさんのご参加をお待ちしています。じっくり相談をしたい方は、事前にご連絡をいただくご予約をおすすめします。