10月のみんなの尼崎大学 相談室を開催しました(令和5年10月11日)

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 2カ月おきに開催している「みんなの相談室」。あんなに暑く長かった夏も過ぎ去り、季節は一気に進み、秋風が心地よい10月11日(水)、今回も多くの方が参加してくれました。

「みんなの尼崎大学 相談室(略して、みんなの相談室)」とは…
 偶数月の第2水曜日の13:00〜14:30(ひるのミーティング)、19:00〜20:30(よるのミーティング)にあまがさき・ひと咲きプラザで開いています。「尼崎でこんな活動・事業をしてみたい」「進めたいプロジェクトがあるから、仲間が欲しい」「何ができるかわからないけど、お手伝いをしてみたい」など、活動の場を見つけたい人や広げたい人が相談できる1日です。


 「ひるのミーティング」は、13時から14時半まで。今回は24人にご参加いただきました。まずは集まったひとり一人の自己紹介を「最近キュンとしたこと」というネタを交えて、一人持ち時間1分でぐるり。「絵本を読み聞かせると、その絵本の登場人物のしぐさをまねる1歳の娘の姿にキュン」「姪っ子のピアノ発表会の姿にキュンキュン」など、子どもの姿に癒されるというコメントが目立ちました。

 場の空気が和んだところで、今日、みんなに相談したいことがある人が手を挙げます。今回、持ち込まれた相談ごとは5つ。「木育事業で屋台をつくりたい」「メンタルヘルスのカードゲームをつくりたい」「シェアスペースhinataの運営メンバーを募集」「武庫之荘バルの運営メンバー募集」、事務局からも「ユニチカ記念館のお掃除隊募集」です。

みんなで使える木工品をつくりたい


中央がこども青少年課の山添さん

 まずは、あまがさき・ひと咲きプラザ内のアマブラリに事務局を置くこども青少年課の山添さんから。木育事業担当として、みんなでシェアし合える木工品が何かできないかと考えているそう。「イベントの時に使えるワゴンとか、この施設内をよく利用する小園小の子どもたちにも呼び掛けてみたい」とも。「マルシェの出店などにも使える木製ワゴンは人気だけど、持ち運びには不向きでは」という意見とともに「杭瀬のグループがブロックのような形でテーブル、ベンチ、カウンターなど置き方、組み合わせ方でマルチに使える木工品を作っている」という情報を得て、一度その木工品を見せてもらうことに。

カードゲームでメンタルヘルスを実現したい


中央が相談者のしんのさん

 「メンタルヘルスのカードゲームをつくりたい」との相談は、精神障害者の就労支援に関わるしんのさん。働くこととストレスの両方を考えるカードゲームの開発を考えています。「そのカードゲームは職場で取り入れるといいのでは?」という方や、カードゲーム開発チームにぜひ加わりたいと手をあげる参加者も。類似のカードゲーム開発も多数事例があるようなので、近々開催される園田にあるシェアハウスhinataで開催されるカードゲーム体験会に、まずはしんのさんが参加してくれることになりました。

ユニチカ記念館のお掃除隊結成


事務局からの相談も!

 尼大事務局が持ち込んだ相談は、東本町にある尼崎最古の洋風建築である「ユニチカ記念館」の大掃除。これまで繊維会社ユニチカが所有していた同館は、解体の危機にありましたが、去年ユニチカから市へ寄贈を受け、今後市が保存活用していくことに。尼大として築120年を超えるレンガ造りの趣ある建物を使った「地元ネタ自慢バトル『ちいきいと』」の開催会場にと目論んでいます。なにせ築120年以上の建築でもあり、会場とするにはかなり埃っぽい状態なので、「みんなでお掃除大作戦をしませんか」という提案です。普段、一般公開されていない建物だけに、建築好きにはお掃除しながら建物細部を見る絶好の機会です。今回の参加者に呼び掛けると、10人以上は手が挙がりました。皆さんの反応の良さに安心した尼大事務局。
 ユニチカ記念館の大そうじは12月9日(土)の13時から16時までに決定!詳しくは各SNSなどでご案内しますのでぜひご確認ください。


お知らせもたくさんありました

 よるのミーティングは19時からのスタートです。「前から知っていてやっと参加できた」いう初参加の方から常連の方まで、16名の方が会場に集まりました。夜もみなさんの「キュン」話をぐるりと共有してから、相談の時間に入っていきます。

 昼に投げかけをした「ユニチカ記念館」の大掃除の相談を含めて、全部で3つの相談が挙がりました。「尼崎でビーツを栽培し、留学生に食べさせてあげたい」「越山酒販さんと一緒にイベントができたら」というテーマは参加者の方から。特に後者の大田さんからいただいた相談について報告します。

酒販店が地域のイベント!?


 相談者の大田さんは、フリーランスとしていくつかの企業に関わりながらマーケティングや事業開発のコンサルティングをされています。その中で「越山酒販」という尼崎にあるお酒の卸しや「したて米」というお米を扱っている会社さんにも関わっておられ、今回はそちらと関わるご相談でした。JR尼崎駅の近くにある「越山酒販」さんには、新しい事業部である「未来笑顔創造部」という部署があるそう。今後、その部署が中心となって地域貢献にもなるイベントをしたいのですがどんなイベントがよいでしょうか、というのが相談の趣旨でした。参加者の方からは「お酒はお米からできるので、お米に関するイベントなどはどうか。子どもが集まるイベントでおにぎりを握ってもらったら大盛況だった」というコメントや「尼崎のさつまいも(尼芋)でつくった焼酎がある。尼崎の素材で尼崎ならではのお酒をつくってみんなで飲むイベントも面白いのでは」など、さまざまな意見が寄せられていました。「社会見学をしてみたい!」という声もあったので、今後なにか新しい動きがあるかもしれません。あとは大田さんの個人的な取り組みとして「ファミスタ(野球ゲーム)」をみんなで楽しむ活動をしているそうで、その呼びかけもされていました。


気になる話題はありますか?

 次回のみんなの尼崎大学相談室は、12月13日(水)の13時からと19時からひと咲きプラザで開催します。もう年末ですね。みなさんのお越しをお待ちしておりますので、お気軽にお越しください。