みんなの尼崎大学
入学案内
第41回目となる2024年度初みんなの尼崎大学オープンキャンパスとして、映画「あまろっく」のロケ地を巡る「あまろっく聖地巡礼ロケ地ウォーク」を開催しました。「世界で一番早い」と題して開催された当イベントには、なんと120人を超える参加申込みがありました。今回は、突如聖地と化した尼崎を巡るイベントの様子を紹介します。
今回聖地の題材となったのは、2024年4月19日（金）から全国公開となっている映画「あまろっく」です。全国公開に先んじてロケ地となった兵庫県では4月12日（金）から先行上映され、上映初日にはMOVIXあまがさきにて舞台挨拶も行われました。
尼崎で育ち常にエリート街道を突き進んできた39歳の近松優子（江口のりこさん）は、東京の大手企業に就職するもリストラで失業し、実家に戻ってきます。町工場を営む65歳の父の竜太郎（笑福亭鶴瓶さん）は、そんな優子を温かく迎え入れますが、ある日突然20歳の早希（中条あやみさん）と再婚することに。自分よりもはるかに年下の母親の出現に戸惑う優子と、“ちょっぴりいびつな”新しい家族の共同生活を描いた物語です（あまろっくについてはコチラ）。
総勢100人のロケ地ウォーク出発！
ロケ地ウォークの集合場所は、こちらも聖地である阪神尼崎駅前の中央公園。集まった参加者のみなさんは、ウォーキングスタイルで準備も万端です。
先行上映から２日しか経っていないにも関わらず、すでに半数以上が映画を視聴済み。イベントへの気合いがスタート前からうかがえます。「むしろ見てない人はどうやって楽しむのか」という若干の疑問はありますが、聖地を巡った上で映画を見ればより感動も増すこと間違いなし、という前提のもとロケ地ウォークを行います。
今回歩けるコースは全部で3つです。阪神電車沿いを巡る「ショートコース（2.5km）」、さらに、尼っ子リンリンロードからであい橋へと向かう「ロングコース（5.5km）」、そして映画タイトルの由来である「尼ロック」を目指す「スペシャルコース（10km）」。
参加者は受付で希望するコースを選び、コースごとにまとまって歩きます。一度歩き始めれば途中離脱もよし、他コースに変更するもよし、休憩するもよしです。受付時には「尼ロックをぜひ生でみたい！」と、スペシャルコースがダントツ人気でした。
イベントを始める前に、「2列で進む」「ゴミを捨てない」「信号を守る」など、注意事項をみんなで確認して、いざロケ地ウォークスタートです。
阪神尼崎から出屋敷までは聖地だらけ
阪神尼崎駅を出発すると、まずは空中庭園を通り第一スポットの「尼崎城」へ向かいます。映画シーンに出てきた道を通過する際には、「ここの江口さんのリアクションはドキドキしたよね」といった声や「実はあのシーンはアドリブだったらしい」といった、舞台挨拶に参加した人のみが知る撮影裏側のエピソードも飛び出しました。
初めて会った参加者同士でも、映画や聖地に関する会話で打ち解けている様子の方々が多く見られました。
続いて向かったのは、劇中でメインキャストとまちの人々が掛け合う舞台となった「寺町」と「三和本通商店街」です。主人公たちが歩いた通りを歩き、劇中で舞台となったお店の店主さんにもご挨拶。尼崎特有の“ちょっとお節介な大人たち”も、映画ではかなりの再現度で描かれていて、大の大人たちがアーケード街をぞろぞろ歩く姿を見て「なんの集まりなの？」と、映画と全く変わらない前のめりなまちの人たちに話しかけられていました。
その後、開始から50分ほどでショートコースのゴールである「明倫橋」に到着します。コースとしては短いですが、近場に聖地が密集しているのでかなりの満足感。駅付近でアクセスも良好なので、ロケ地にちょっと興味のある方におすすめです。
水辺と桜のあのシーンを訪ねて
ロング・スペシャルコース参加者は、「明倫橋」から尼っ子リンリンロードを通り、「であい橋」に向かいます。この日はまだ桜もあり天気も快晴で最高のウォーキング日和でした。
「であい橋」への道中では一度休憩を挟みます。休憩中にはロケ地を推薦した尼崎市役所職員の田中さん（当時あまがさき観光局）から、ロケ地決定までの経緯も聞かせていただきました。映画を見ている側にはわからないロケハンや取材交渉といった制作段階のお話に、「おー」「へー」と参加者も前のめりに耳を傾けます。
再出発から程なくして「であい橋」に到着です。ここにきてついに、長らく旅をともにしてきたロングコース組とスペシャル組がお別れに。
最終的に40人ほどがスペシャル組に残る形で「尼ロック」に向かいます。
隠れたヒーロー「尼ロック」に到着
「であい橋」から「尼ロック」までの道のりは、尼崎が誇る工業地帯を通過します。日頃はあんまり足を運ぶことも少ないですが、「こんなに歩きやすいんだ！」「風も気持ちよくてウォーキングにいいかも」なんて感想を持つ方も。
ロケ地ウォーク開始からおよそ2時間。ついに「尼ロック」に到着です。映画のタイトルにもなっている施設を目の前の近くで見ようと柵の手前まで駆け寄ります。
1956年に水害から尼崎市民を守る防波堤として誕生した「尼ロック」。正式名称は尼崎閘門（こうもん）といい、「尼ロック」というのは今から20年ほど前にできた愛称なんです（尼ロックについてはこちら）。
重厚なコンクリートや海と水路をつなぐ閘門の雄大な姿は、まさに「尼崎の〇〇そのもの」。ネタバレ防止のため文字は伏せさせていただきますが、参加者からも「確かに〇〇やなぁ」と頷く姿があり、映画を見た人の感想はみな一様に一致していました。
観てから歩くか、歩いてから観るか。ぜひ劇場へ
尼ロックを後にして、歩き始めてから3時間弱。今回の最終ゴールである「武庫川駅」に到着です。
長時間にわたるイベントとはなりましたが「達成感もあって楽しかった」「映画を見るのが待ちきれない」と、世界一早い「あまろっく聖地巡礼ロケ地ウォーク」は大好評に終わりました。
尼崎の人情味あふれる人々と家族の物語、映画「あまろっく」。地元の風景と人が紡ぐ、どこか懐かしく、家族愛に涙してしまう物語です。映画館に足を運び、聖地巡礼とともにお楽しみください。
映画『あまろっく』
2024年4月12日（金）兵庫県先行公開。尼崎では塚口サンサン劇場、MOVIXあまがさきで上映。4月19日（金）からは全国公開。
出演：江口のりこ 中条あやみ ／ 笑福亭鶴瓶
松尾諭 中村ゆり 中林大樹 駿河太郎 高畑淳子（特別出演） 佐川満男
監督・原案・企画：中村和宏
脚本：西井史子
音楽：林ゆうき 山城ショウゴ
主題歌：「アルカセ」ユニコーン Sony Music Labels Inc./ Ki/oon Music
配給：ハピネットファントム・スタジオ
©2024映画「あまろっく」製作委員会
映画「あまろっく」では、今回巡ったコース以外にも市内各所でロケをしています。あまろっくのロケ地をより詳しく紹介しているロケ地マップも市内各所で配布中！
MAP片手に市内のロケ地めぐりを楽しんでみてくださいね。ロケ地マップはこちら。