みんなの尼崎大学オープンキャンパス第4回目は、2016年9月7日(木)、JR尼崎駅近くにある小田公民館で開催しました。
市内6地区にそれぞれある公民館。たくさんの講座を開催していたり、活動できるスペースを持っているにも関わらず、「行ったことがない」「何ができるかわからない」という人も多いようです。
今回のオープンキャンパスは、「公民館の『実は』を聞こう」と題して、どんな活動をしているのか、どんな使い方ができるのかをうかがいました。
6公民館のプレゼンテーター、集結
お話してくれるのは、各館より選ばれた6名のプレゼンター。館長や職員さんだけでなく、よく館を利用する「常連さん」が登場した館もありました。
歴史や人権を学ぶような講座運営から、子ども向けの体験プログラム、市民活動グループへの働きかけ、館内の展示…など、実はたくさんの事業を運営している公民館。すべてを聞くには残念ながら時間が足りず、今回は大きく3つのテーマでお話いただきました。
「うちの公民館の看板娘・息子」というテーマでは、各館のユニークな職員さんを紹介。園田公民館のプレゼンター千原一浩館長は、「今年赴任したばかりで周りに助けられてばかり。これから看板息子になれるようがんばりたい」と照れながら発表されました。
武庫公民館からは、常連利用者の平田武夫さんが館長の赤瀬晃子さんを紹介。「市民マラソンで入賞するほどの記録保持者なんですよ」と誇らしそうに発表されます。
続いてのテーマは「ハイパーな常連さん」。小田公民館は「市民企画委員」というチームを引き連れて登場。職員ではなく市民が、自分たちの受けてみたい講座を企画できる取り組みについて紹介されました。
最後のテーマは「行列のできるスペシャルな講座」。大庄公民館では、名建築家村野藤吾が手がけ、国の登録有形文化財となっている館をそのままペーパークラフトで再現するというユニークな講座が人気です。
立花公民館からは、尼崎のアーティスト白髪一雄をイメージし、足で絵を描くフットペインティングの講座を紹介。たっぷりの絵の具を足に付けるというのが開放感を生むのか、子どもたちはハイテンションで盛り上がるそうです。
それぞれ「我が館こそ一番!」と工夫あるプレゼンをしてくださいました。市内在住の今井淳貴さんは「今回初めて公民館に来ました。こんなに色んな活動をしているとは知らなかった」と驚きの声。
公民館への新しい関わり方
後半は、参加者の皆さんから「公民館と一緒にやってみたい企画」をつのり、プロジェクト実現に向けてのグループセッションです。
「大庄公民館にフィルムコミッションをつくりたい」「園外宅幼老所を公民館でやってみたい」「尼崎の農業に関わる講座を増やしたい」といった企画が提案され、興味のあるテーマごとに話し合いました。
「お母さん向けの告知なら協力できそう」「こんな情報聞いたことあるよ」と、みなさんの持っている様々な特技やネットワークを知ることができます。
「これまで、公民館に来たことのない人の声を聞ける機会はなかった。色んな方に活用してほしいので、意見やアイデアをもらえて良かったです」と公民館職員にとっても刺激になった様子。 実は魅力いっぱいの公民館。講座検索からは、公民館で開催する講座を検索することができます。まずはお近くの公民館へ、ぜひ一度足を運んでみてください。