5回目のオープンキャンパスは、「まちとつながるDIY」と題して、東難波にある尼崎傾奇者集落(あまがさきかぶきものしゅうらく)にて実施しました。
尼崎傾奇者集落は、木材屋の「吉田悦造商店」を中心に、DIYパーツショップや革工房、コーヒースタンドが集まった新しいカタチの「集落」です。
今回は、集落の「村長」である吉田悦造商店の吉田浩之さんと、DIYパーツショップ「GASAKI BASE」の経営者である足立繁幸さんにお話をうかがいました。
どうして木材屋さんが、私(わたくし)の場を様々な人に開いていったのか、そのきっかけは何だったのか、今後目指す方向などお話いただきました。一見、物静かそうな吉田さんですが、お話を聞いていくと、静かで熱い思いが伝わってきました。
質疑応答タイムでは、たくさんの質問が。その中でも特に印象的だったのが、「『吉田悦造』はおじいさんのお名前ではなく、その頃、流行っていたお名前」だったということ!会場がどよめきました。
後半パートの最初に、今まで出たプロジェクトの進捗を報告していただきました。
まずは、第1回目のオープンキャンパスで出た「まちのちゃぶだいをもっと知ってほしい」というプロジェクト。「名前が分かりにくいから、サブタイトルを付けたほうがいいのでは」というアドバイスに、チラシにサブタイトルをつけたら少し参加者は伸びたものの、安定して参加者を確保するまでにはならなかったとのことでした。
今回は、あまり参加のない男性にどうPRすればよいか、という新たなプロジェクトをご提案いただきました。
もう1つは、第3回目のオープンキャンパスで出た「ふたご自転車」の取組について。オープンキャンパスで出会った商店街の方々と連携して自転車マナー講座を開催した報告をしていただきました。
その後、みんなで話し合いたいテーマを募って、グループに分かれてアイデアを出し合いました。「木材屋さんがもっとおもしろくなるには?」「杭瀬商店街の軒下ビジネスのうまい告知方法は?」など、たくさんのお悩みが提示されました。
この日はとても冷え込んでいて、オープンな場での開催だったのでとても寒かったのですが、多くのみなさんにご参加いただき、通りがけの方も「何をしているんだろう?」とふらっと入ってきていただき、この場のことも、みんなの尼崎大学のことも知ってもらうきっかけとなりました。
参加者からは、「老若男女を問わずいい知恵やアイデアは持ちながら、それを活用させる機会や場がない人が市内に多くいらっしゃることがわかった。それをうまくマッチングさせて実現させる事が一つでも多く出来れば」というご意見もいただき、このオープンキャンパスを継続して開催していくことの大切さを改めて感じました。
また、「全体での自己紹介の場がないので、どんな人が参加しているか分からない」「プレゼンター以外のお悩みシェアは?」というご意見もいただき、今後の開催の進行の改善につなげていこうと思います。
吉田さんのインタビューはこちら→材木屋さんが村になる? 一人ではできないことも、仲間がいれば
足立さんのインタビューはこちら→まちなかの「村」から発信する「ほんとうのDIY」