市内の色々な場所で活動されている団体さんをより深く知っていただき、関わってくださる方の輪を広げることを目的に、私たち尼大職員が活動に直接お邪魔させていただき、お試し体験レポートをお届けしようという新入生勧誘企画「新歓情報」も今回で第5回目を迎えました。
今回は尼崎運河・臨海地域の魅力をより広く、多くの方に知っていただけるよう様々な活動をされている「尼崎キャナルガイドの会」さんにお邪魔してきました。
「キャナル」とは運河という意味です。皆さんは尼崎の運河と聞くと、どのような印象を持っていますか?中には汚い・汚れているという印象を持たれている方もいるかと思います。
しかし、実際には日本で最先端の水質浄化施設による水質浄化が進み、たくさんの魚が泳ぎ、渡り鳥が飛来しています(水質浄化については、是非第31回みんなの尼崎大学オープンキャンパス「せめる!尼崎運河」をご覧ください)。それだけではなく、国内シェアトップクラスの製品を生み出す工場群があり、なんといっても日本一の大きさを誇る閘門「尼ロック」があります!
尼崎キャナルガイドの会さんでは、尼崎運河・臨海地域のこうした魅力を広めるべく、ボランティアでガイドをされています。
今回、お邪魔させていただいた活動は、池田市にある団体への運河周辺のガイドです。
センタープール前駅に集合し、ガイドの概要を会長の山田さんより説明されスタート。阪神尼崎センタープール駅→阪神野菜栽培所→道意神社→祇園橋緑地→元浜緑地→であい橋→尼ロックまで、延べ約4㎞のコースを歩いて回りました。
30人程の参加者がおられ、大所帯での移動のため、事故が起こらないようにスタッフが数か所に分かれ交通誘導を行い、私たちも交通誘導のお手伝いをさせていただきました。
尼崎センタープール前駅から西に少し歩き、阪神野菜栽培所を経て、道意神社へ。
道意神社ではガイドの大津さんより、地名にもなっている「道意」の由来や、建てられた経緯、祀られている神様などのお話がありました。
参加者の方から「あれは何ですか?」「これってどういうことですか?」と次々に質問が飛び、全てに瞬時にお答えになる大津さんの知識の多さにびっくり。
運河に到着。
まず見えてきたのは北堀運河と中堀運河が合流する地点に架けられた、であい橋。
そして、いよいよゴールの尼ロックに向けて中堀運河沿いを下っていきます。運河沿いを歩いていると、爽やかな潮風を感じ、水面を覗くと時折、魚が跳びはね、渡り鳥?も見ることができました。
センタープール前駅を出発して約2時間。ついに、日本一の大きさを誇る閘門「尼ロック」に到着。
ここでは、尼ロックの仕組みや役割を教えていただきました。尼ロックは、前後の門扉を開閉することで水位の差を調節し船舶を通航させるパナマ運河方式。説明の際には、ちょうど大きな船が出航するところで、実際に水位が上下するところや、尼ロックが開く姿も見ることができ、参加者の方々も大興奮。「船の出航のタイミングは分からないので、本当にラッキーですね。こんなに大きな船が出るところはなかなか見られない」と、大津さん。
最後に尼ロックを背景に集合写真を撮り、ガイドは終了。
長い距離を歩き、お疲れかと思ったのですが、皆さん「楽しかった」「勉強になった」と大満足の様子でした。
川上さん(左)は、キャナルガイドの会に入って1年目。
『なぜこの活動を始められたのですか?』と聞くと「運河を散歩していると、大津さんに声をかけられて。今は近くで大津さんの技を盗もうと勉強中です。始めてからすごく充実してます。」と、川上さん。
今回、活動をお手伝いさせていただき気づいたことは、これまで歩いたことのある場所でも見落としていたものがいっぱいあり、町にはまだまだ知らないたくさんの魅力があるということ。ガイドがあったからこそ知れたことで、ネットで検索してもなかなか出てこないことばかりでした。
運河周辺のガイドは、他にもいくつかのコースがあるそうです。他のコースではどんな魅力が知れるのか気になりますね。
尼崎キャナルガイドの会は、ガイドとして活動していただける方を募集しています。ガイドに同行し、交通誘導等をしながら、ガイドについて学んでいくことができます。尼崎キャナルガイドの会の皆さんは優しい人柄の方ばかりで、丁寧にガイドについて教えてくださることと思います。その他に、市が開催する「キャナルガイド養成講座」で尼崎運河・臨海地域の魅力を学び、ガイド実践を経験した上で、尼崎キャナルガイドの会に入会することも可能です。
みなさん、キャナルガイドとして尼崎運河・臨海地域の魅力を発信してみませんか?
- 団体名
- 尼崎キャナルガイドの会
- 活動日時
- 団体からのガイド依頼があった時等
- 活動内容
- 尼崎運河・臨海地域の魅力をより広く・多くの方に知っていただく様々な活動
- 参加条件
- 尼崎運河・臨海地域が好きな方 ※「キャナルガイド養成講座」でガイドについて学ぶことができます。講座は尼崎市公園計画・21世紀の森担当が開催しており、令和4年度にも開催予定です。日程については未定ですので、決まり次第尼崎市のHPでお知らせします(このHPでもお知らせします)。参考に昨年度の募集についてはこちらをご覧ください。養成講座を受講しなくても、活動しながら覚えていくことも可能です。
- 持ち物
- 特になし
- 場所
- 尼崎運河・臨海地域周辺
- 連絡先
- 尼崎市 公園計画・21世紀の森担当(まずはこちらにお問い合わせください)電話:06-6489-6530 FAX:06-6489-8883
- 尼崎キャナルガイドの会から一言
- スタッフと一緒に尼崎南部の歴史と魅力を学習して案内しましょう。興味のある方の入会をお待ちしてます。