春の陽気を感じようと、オープンエアーで開催した3月のみんなの相談室。ピクニック気分でアマブラリ前のウッドデッキで屋外ランチをしたり、参加者のお悩みにじっくり耳を傾けた様子をご紹介します。
「みんなの尼崎大学 相談室(略して、みんなの相談室)」とは…
毎月第2水曜日の11:00〜21:00にあまがさき・ひと咲きプラザで開いています。「尼崎でこんな活動をしてみたい」「進めたいプロジェクトがあるから、仲間が欲しい」「何ができるかわからないけど、お手伝いならできるかも」など、活動の場を見つけたい人や広げたい人が相談できる1日です。
参加者同士が交流できるコアタイムは、
・ ひるのミーティング(12:00〜13:30)
・ よるのミーティング(19:00〜20:30)
それ以外の時間で相談員(コーディネーター)へ個別相談をすることもできます。
オープンエアーでランチしよう
今回のひるのミーティングでは「尼崎子ども劇場の35周年イベントにたくさんの人に来て欲しい」と話す辰巳さんのお悩みを考えました。
尼崎子ども劇場とは1985年に始まった歴史ある活動。1人月1000円の会費を支払うことで、プロの劇団の公演や人形劇を観られるほか、キャンプ等のイベントに毎月参加することができます。多い時には1800人の会員が登録していましたが、現在は100人弱に縮小しているそう。「今は子どもの習い事の選択肢が増え、登録する親子が少なくなりました。文化に触れることで、子どもの創造性や想像力がより豊かになるのではと思っています。だからこそ、多くの人に参加して欲しいんです」と辰巳さん。「9月には35周年イベントで大きな人形を使ったオズの魔法使いを上演するので、これを機に尼崎子ども劇場を知ってもらえたら」と続けます。
「定額で毎月開かれるイベントに参加できるシステムは、サブスクリプションに近いのでは。子どもが1人増えるごとに1000円の加算は割高に感じてしまうので、1世帯2000円などにして広報の方法を変えてはどうでしょう」という意見や、現役子育て世代の参加者から「月1000円でいろんなイベントに参加できるのは、内容も分かればお得だと思います。私もいつも子どもと遊びに行ける先を探しているので、子育て世代が情報をキャッチしたら、参加する人も増えるのでは」などの意見がありました。
「こんなにじっくり話を聞いてもらえるなんて」と辰巳さん。これから会員になってほしい層からの生の声が、参考になればいいですね。
若者からのご相談もありました
個別相談タイムでは、香川県から就活のために尼崎に来ているひよりさんが参加。いろんな人が集って悩みを話せるような場所があればいいなと考えているそうで、「尼崎ではどんな活動があるのか知りたくて参加しました」と話していました。相談員がひよりさんの興味のあることを聞きながら、オススメの活動や場所を紹介したところ、「ぜひ行ってみたいと思います」とひよりさん。
ユース交流センターで始まった、課題に感じることやその解決策を市に届けようという企画「ユースカウンシル(子ども議会)」のメンバーである西田さんからは、「全市を会場にしたハロウィンパーティーがしたいけど、何から始めたら良いでしょう?」と手書きの企画ノートを持って相談がありました。高校に通っている来年度中に開催したいとのことで、「まずは仲間を集めてみては」や「いきなり大きなイベントをするのは難しいから、まずは小さい成功を積み重て大きくしていくのはどう?」、「西田さんの想像しているイベントがイメージできるようにイラストに描いてみよう」などのアドバイスがありました。
質問!自転車に乗ったまま地下道走ってる?
よるのミーティングに持ち込まれた相談は、
・ 尼大花見会をしたい
・ ハロウィンパーティを企画中です
・ 自転車マナーを向上させたい の3つ。
「尼大花見会」の相談を持ちかけたのは、園田地域でホームホスピスの職員をしながら、地域の繋がりをつくるプロジェクトにも積極的な西山さん。8月には「花火会」、12月には「望年会」を開き、次は春に花見会を企画しているそう。
「飲んだり食べたりしない花見ってどんなイベントにしたら面白いと思いますか?」の質問に、「球技大会」や「演奏会」などのコメントが。西山さんのお友達で企画メンバーの和田さんは「人ってそれぞれ面白いから、その人のことを知るようなことがしたいんです」と話します。すると「ヒーローインタビューのようにみんなの前で質問をするような時間を取ったら面白そう」とのアイデアが。
その後の打ち合わせで、4月7日(水)にアマブラリ1階のウッドデッキにて18時から開催決定。ヒーローインタビューコーナーもあるので、参加したい人はFacebookのイベントページ(⇒こちら)から参加ボタンを押してください。
尼崎市で総合計画の市民委員も務める古川さんは「自転車マナー」についてのテーマを出しました。尼崎市は自転車の交通量が多いまちですが、中でもJR尼崎駅東側の中川地下道は自転車に乗ったまま通行する人が多く、幼稚園児の声を録音した注意喚起のアナウンスが流れているのだとか。
古川さんは「どうしてみんな自転車を降りないのでしょうか?」と質問。参加者からは「罰則がないから」「匿名性があるから」「自転車を押して歩いていると後ろからきた自転車に邪魔だと怒鳴られるとこがあるから」「運転に自信があるから」などの意見が集まりました。
話しているうちに「どうしたら押して歩くのか?」との話題に。「地面に小銭が落ちているような絵を描いて、拾おうとして降りてしまう仕掛けがあったら面白そう」や「段差を作って自転車に乗ったままでは通行しにくいつくりにしては」などの提案が集まりました。「乗っていると不快に感じる」もしくは「降りたら得、楽しい」仕掛けができないかと盛り上がりました。
よるのミーティングが終わってからも、話は真夜中に誰もいない道で信号を守るか等にも発展。古川さんのまっすぐな問題提起からスタートし、なかなか奥深い話題でした。
次回は2021年4月14日(水)11時から「ひと咲きプラザ」で開催します。春になり新しいことを始めたい人も、誰かの応援をしたい人も、皆さんのご参加を相談員一同お待ちしています。